就職の為の簿記検定

" それは、私がまだ高校生だったときのことです。そのときの私は特に夢は無く、どういう仕事がしたいということも決まっていない人間でした。ただ、大学に進学したい理由もなかったので、就職する道を考えていました。

 就職するとはいっても当然、それは他の人と競うことになるわけですから、その当時、何にも秀でているわけではなかった私は、何か得意分野を見つけなければいけないと感じていました。まず、会社にアピールする材料を手に入れる。それが私の資格取得を考えた理由でした。

「就職に有利な資格って、何かある?」

 資格を取ろうと考えてはみたものの、私にはその時、就職に有利な資格というものがいまいち思いつかず、母にきいてみました。

「ん~。だったら、簿記とかは?」
「簿記?」

 そのときの私は、簿記という存在自体知らず、母から聞いても何のことだかちっともわかりませんでした。簿記というのは、企業の営業活動により発生するさまざまな費用や利益、また、それに伴って増減する資産や負債を記録していくものです。企業にとってなくてはならない処理ですから、この簿記に関する資格を持っていれば、確かに就職において大きな武器になると思い、私は勉強することにしました。

 日本商工会議所が主催する資格試験の中に、”簿記検定”というものがあります。私はまず、3級を目指すことにしました。
試験問題はとても難しく、各勘定科目の仕訳や、備品の減価償却計算、貸借対照表や損益計算書の記入など、簿記という存在すらろくに知らなかった私にとっては、頭の痛くなる内容でした。それでも、理解している内容が増えていくにつれ、辛いことが徐々に楽しくなり、そして、1年後に試験を受けて不合格となり落胆するも、その数か月後に再度挑戦し、なんとか合格するに至りました。

 当初の目的であった就職も成功し、私は管理事務として雇っていただけることになりました。それが資格取得という成果によって得た結果かどうかは定かではありませんが、簿記検定合格に向けて努力した日々は、今の自分に活かされていると思います。"

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